『シェルター』

シェルター [DVD]

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惜しい!の一言かな〜。
多重人格の男性を診察する女性精神分析医が恐ろしい事態に巻き込まれていく・・・これは患者の策略なのか?それとも超常的なものなのか?
前半はそこが焦点となってグイグイ引き込まれるのですが、答えは後半に入って結構あっさりどっちの方なのか示されます。
しかもそれがあんまりにもありがちな理由なのでちょっといただけない。
これは映画が終わってなお「どっちか分からない」路線で行って欲しかったなあ。
エミリー・ローズ』がどうしても浮かんじゃうね。
患者が別人格に変わるシーン、首を有りえない角度に反らせるんだけど、これはなかなか良かった。それでも何回も見せられると有難味が減るね。
一番最初の変身(?)シーンは画面では見せず、観る側にヤキモキさせながら、ちょっと後で主人公がそれを録画したビデオを見たときに・・・ってところは実に良かった。
ただ、同じようなのを繰り返すのはダメです。そういった部分では『フォースカインド』に軍配が上がるね。
あと、呪い師のお婆ちゃん、自分勝手すぎ。その後、関係ない人達まで巻き込まれた責任の一端はこの人にあるじゃん。願わくば彼女にも悲惨な結末が訪れることを。。。
ジュリアン・ムーアジョナサン・リス・マイヤーズはいい役者だな、と再確認できます。

【俺だったら・・・】
ネタバレあり






■ラスト近く、主人公が娘を抱えて男性患者から逃げるあたりから普通のホラーになりすぎ。娘を助けることができなかったけれど、ヤツを殺害。そして娘が復活したが、今度はその子が「シェルター」になっちゃった・・・。う〜ん、、、つまんない。
もっと衝撃を与えて欲しいわけで、そうなるとあまり霊的なものに捉われずに、娘は復活せず、男も殺害したけど、本当はなんだったか分からなかった。。。で、いいんじゃないかなぁ。
ラストは後日、主人公の前に現れた別の多重人格の患者が「お母さん・・・」と言う、なんてのはどう?
または主人公も殺される→後日、まったく別の病院に「主人公」と「娘」と「主人公の旦那」の人格を持った患者が・・・なんてのも。

■信仰心が薄いから生贄(?)に、、、ってどうもピンと来ないね。なんか皆が自分勝手。だったら悪魔が宇宙人の無差別憑依の方がいいかなあ。

★★★☆☆(星3つ)

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