『レポゼッションメン』

「ちょっと先の未来ではこういうルールがまかり通っているんだよ」的なSFは非常に好きだ。
あんまり荒唐無稽で、世界そのものが現在と全く違う、となると、それなりに姿勢を正して観なければいけないような気がするけど、“現在の世界と比べて主にある一点だけが違う”、というのはその違う一点にどれだけリアリティを持たせるかが大切な鍵であるにしても、スッと入って行きやすいと思う。
この映画では「人口臓器の回収」が「違う一点」なんだけど、うまく話に取り込んでいて、なかなかの佳作になっている。
ラストもまぁそれほど驚きはないけれど「そんなハッピーエンドでは終わりませんよ」という気骨が感じられて良いね。
ただしちょっとだけグロいのが多いから、万人には勧めることができないなぁ。

【俺だったら・・・】
もうちょっと未来の世界を除いて見たかったかな。本筋から逸れない程度で。それと主人公の奥さん、この人、結構評価されてもいいような気がする。なんていうか生活に疲れた主婦感が人相に出まくっていて、時に観ている側をイラッとさせるというか。
それに反してあの子供にはもう少し個性やセリフを持たせた方がいいかもなぁ。

★★★★☆(星4つ)
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