『シャッターアイランド』
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: DVD
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売り出す会社は『この謎が分かるか?』というのを全面的に打ち出しているけど、これ、ハードル上げ過ぎ。
以前も書いたけれど、ミステリーやサスペンスを多く観ている人にとってこの結末(というか事実)はそれほど驚くべきものではないはずだ。熟練者が観れば観るほど「あれ、これで終わり?」って思うんじゃないのかな(俺も正直最後にもうひとひねりあると確信してた)。
スコセッシ監督はそんな「犯人探し」よりも戦争や家族の理不尽な死で負った「トラウマ」のこと、そしてそれに付随する「人体実験」「ロボトミー手術」なんかの方が本当は描きたかったんじゃないかと思う。原作がどういう描写をしているかは分からないけど。
ナチスの残党を集めたときに、捕虜の一人が走り出したことをきっかけにして並んでいた全員を射殺するシーンにはゾッとしたよ。緊張で張り裂けそうな環境の中「うわ、やべ、撃っちゃった!」って感じでたくさんの人を殺していくんだもの。こういうことはあるだろうなぁ、と怖くなった。
それと最後のディカプリオのセリフ、よく分からなかったな・・・。いや、考えれば理解はできるんだけれど、ちょっとしゃらくさいかなあ。
でも、いろいろ言われてるけど、この映画の描写、あとディカプリオの演技は俺は良かったと思う。
何にせよ、酒を飲んでガハガハ観ることができる映画じゃないです。
【俺だったら・・・】
ミステリーじゃなくて、「○○の独白」という形でどうして彼がこうなったのか、を順に追っていくね。
でもそれじゃエセ・ドキュメンタリーになっちゃうか・・・。
あと子供が死ぬシーンって自分に息子ができてからだとかなり気分が悪くなるなぁ。見せて欲しくないなぁ。
★★★☆☆(星3つ)
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